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アラビカ京都 嵐山
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アラビカ京都 嵐山

カフェ

渡月橋を望む絶景ロケーションのコーヒースタンド

渡月橋を一望するコーヒースタンドの世界的名店

% ARABICA(アラビカ)は、渡月橋のたもとという圧巻のロケーションで世界中のコーヒーラバーを惹きつける、京都発のグローバルコーヒーブランド。2025年時点で世界25カ国以上に239店舗を展開。京都の3店舗(東山・嵐山・藤井大丸)だけが唯一の直営店で、他は全てフランチャイズという事実は意外と知られていない。

基本情報

エリア
西院・嵐山
最寄駅
嵐山
価格帯
¥300〜¥600
営業時間
9:00〜18:00
定休日
不定休
席数
4
住所
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-47
Instagram
@arababorz45.0万 フォロワー)

アクセス

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創業者・東海林克範の物語

創業者の東海林克範(ケネス・ショージ)は福島県で50年続く印刷業の家業を営んでいた。2011年3月11日、東日本大震災で自宅が倒壊。この壊滅的な出来事が人生の転換点となり、香港に移住する決断を下す。

大学時代のUCLA留学中、ベニスビーチのスターバックスに入り浸り、アメリカのコーヒーカルチャーに衝撃を受けていた。震災後「人生で本当に大事なものは何か」を突き詰めた結果、毎日最高のコーヒーを飲むこと、という答えにたどり着いた。

ブランド立ち上げにあたり、業界での無名を覆すためハワイ・コナにコーヒー農園を購入。これは「名刺代わり」のブランディング戦略だった。2013年に香港で1号店をオープンし、40歳の時に「トヨタやソニーのような世界ブランドを作る」と決意を固めた。

「%」ロゴの誕生秘話

ロゴのインスピレーションはイギリスのデザイン誌「Wallpaper*」の「*(アスタリスク)」。記号ひとつでブランドを表現できると着想し、パソコンのキーボードをじっと眺めて目に留まったのが「%」だった。2つの丸はコーヒーの実を、斜めの線は枝を表現している。ナイキのスウッシュに匹敵する普遍性を狙ったデザインだ。

なぜ京都・嵐山だったのか

東海林は常にこう語る。「京都は日本のブランドを作るのに最高の場所」。東京ではなくあえて京都を選んだのは、京都の美意識をブランドDNAに刻み込む戦略だった。

嵐山店の物件は渡月橋を見渡す景勝地にある築40年以上の木造平屋。当初オーナーは貸すことに慎重だったが、東海林は大家を東山の1号店に招待し、実際の店舗クオリティを見せることで説得に成功した。

建築デザインの秘密

設計はPuddle(パドル)の加藤匡毅が手がけた(延床面積わずか30m2)。コンセプトは日本建築の伝統手法「借景(しゃっけい)」。巨大なガラスファサードで嵐山・渡月橋・大堰川のパノラマを室内に取り込み、浮遊する庇がシネマスコープのように景色を切り取る。北壁一面をコーヒー豆の貯蔵庫にすることで、温度管理と建物の構造補強を同時に実現するという巧みな設計だ。

コーヒーへのこだわり

使用するのはシアトル製の高級エスプレッソマシン「Slayer」。抽出圧力を段階的に制御できる「プレインフュージョン」機能が特徴で、バリスタがより繊細に味を調整できる。実は% ARABICAはSlayerの日本・香港の正規輸入代理店でもある。コーヒーショップとエスプレッソマシン商社の二面性を持つユニークな企業だ。

ラテアートを世界に広めた立役者が山口淳一。2014年のCoffee Fest Latte Art World Championship世界チャンピオンで、東海林が1年間かけてスカウトに成功。25カ国以上を訪問し30以上の店舗立ち上げに関わった後、2019年に京都で自身のカフェ「here Kyoto」をオープンしている。

おすすめの楽しみ方

カフェラテ(450円〜) がダントツ人気。美しいラテアートと、ほどよい苦味・フルーティーな酸味のバランスが絶妙。コーヒーが苦手な人には自家製レモンシロップのレモネード(400円)がおすすめ。

店内はわずか4席(30分1,000円の利用料)。基本はテイクアウトで、渡月橋や桂川沿いのベンチで飲むのが定番。「%カップ × 渡月橋」の写真がSNSで定番化しており、この構図自体がブランド広告として機能している。

混雑を避けるコツ

休日は30分〜1時間の行列は当たり前。桜・紅葉シーズンはさらに混む。開店直後の9:00が最も空いていて、平日午前中が狙い目。意外にも雨の日は観光客が激減するため、比較的スムーズに買える穴場タイミング。

嵐山の楽しみ方ガイド

おすすめ散歩ルート

% ARABICAでテイクアウト → 渡月橋を渡る(%カップとの写真撮影) → 天龍寺の曹源池庭園 → 竹林の小径を北へ(約10分) → 大河内山荘で抹茶を頂きながら京都市街のパノラマを一望。

季節ごとのベスト

桜(3月下旬〜4月上旬) — 嵐山全体が約1,500本の桜でピンクに染まる。渡月橋×桜×%カップの写真が最強。紅葉(11月中旬〜12月上旬) — 嵐山の山肌が赤・橙・黄に染まる。雪(1月〜2月) — 年に数回しか見られない雪化粧の渡月橋は最も希少で最も美しい絶景。

開店前・行列中のおすすめ

朝8時前の竹林の小径は観光客ゼロ。神秘的な静寂を独り占めできる。天龍寺の早朝参拝(7:30〜)も人混みなく世界遺産の庭園を堪能できる。

近隣の隠れた名店

祐斎亭 — 床に映る「床もみじ」が有名な隠れ家的アートスポット。大悲閣千光寺 — 標高100mから京都市街を一望できる隠れた名所。TEA ROOM KIKI — レトロな郵便局跡を改装した紅茶とスコーンの名店。福田美術館 — カフェからは大堰川・渡月橋・嵐山の180度パノラマ。

雨の日の嵐山

嵐山は「あえて雨の日を選ぶ」のが通の楽しみ方。祇王寺・常寂光寺の苔は雨を受けると緑が鮮やかに輝き、竹林の小径も幻想的な雰囲気に。散った紅葉が地面を覆う「敷きもみじ」は濡れてこそ色鮮やか。

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